千葉緩和医療学会学術大会にシンポジストとして参加してきました!

皆さんは「ナラティブアプローチ」をご存知でしょうか?

「ナラティブ・アプローチ」とは、問題を抱える相手へのケアやカウンセリングを

「ナラティブ(語り、物語)」の視点から捉えなおす動きの総称です。

われわれは在宅医療を実践する中で、どうにも答えの出ない、どうにも対処しようのない事態に直面することが多々あります。

そんな時は解決を急がずにじっと耐えることも必要かと思います。

われわれ医療者ができることは、せいぜい相手のすぐ傍にいて、その人が語る「ナラティブ」に耳を傾けることぐらいです。

相手に気づきや変化が起きる保証はありませんが、じっと待つことで時が解決してくれることもあるでしょうし、

医療者が傍らで見ている目があることで、相手が少しだけ安心できるかもしれません。

今回の学会で学んだ「ナラティブ」の視点を今後の医療活動に生かしていければと思います。